左官

左官の主な仕事は建築物の新築、増築時に壁や床を塗ることですが、近年では補修のための活動にも需要が高まっています。

建築物の外壁には耐用年数があります。
素材により差はありますが、おおよそ10～20年程度といわれており、建物の壁は建てた順から壁が傷んでいきます。

外壁の傷みが小さなひび割れ程度のうちは問題ありませんが、長い間放置するとやがて雨漏りや内壁の腐食につながり、最終的には柱や梁といった建物の骨格にまで影響がおよびます。

女性や若者の希望者が増加中

左官は大工やとび職に比べ、重い材料を大量に運ぶ必要がないことから、肉体的な負荷は比較的軽い職人業です。
また建物にあった壁をデザインし、自らの技術で仕上げる芸術性が求められる点も知られています。

人材育成プログラムや塾といった、左官に触れる機会を増やし、体系的に左官の技術を学べる形式を重視し始めた結果、若者や女性の志望者が徐々に増加してきています。

外壁の左官工事は、モルタル工事として外壁施工で重宝されてきました。
左官工事は手作業によって行われるため、デザイン性が高いことが特徴。
平らな仕上げに限らず、曲面や凹凸を表現することができます。

そこに加え、防火性や耐久性があることも特徴で、ひび割れの補修も容易に行うことができます。

以上の点から外壁としての役割を長くもたせることができ、今でも住宅の外壁として人気があります。
外壁の左官工事で最も一般的に使用される素材はモルタルですが、漆喰・珪藻土などを使った外壁も人気で、左官工事のニーズがどんどん増えています。
こうした素材は天然由来ですので、ホルムアルデヒドなどの有害物質が含まれておらず、どれも身体に優しいものばかり。